舞遊

□片思い送別会
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昨日も

今日も

あなたがいることが

日常になってきた頃。


少しずつ

だけど確かに

成長という変化を求める

別れの足音が

近づいてきているんだ。


気付いていても

気付かぬふりをするのは

ただただ

寂しいから。


笑うあなたも

怒るあなたも

働くあなたも

欠伸をするあなたも…

どんなあなたも

ひたすらに

私の心を掻き乱すの。


揺れて

乱れて

締め付けられて

胸が苦しいの。


もう少し早く

生まれていれば良かった。


可能なら

あなたと同じ時期に

産まれていれば良かった。


もっと早く

出会えていたなら

あなたを独占することが

できたかもしれないのにね。


同じ場所で

同じ歳で

隣にいられれば良かった。


もう少し長く

後ほんの少し

もうちょっとだけ

あなたに

手が届かなくとも

あなたが見える場所に

いたいだけなの。


そんなの

叶わぬ夢だけれど。


過ぎゆく

残りの日々に

私はあなたを脳裏に焼きつける。


愛しくて

火傷するくらいにね。


あなたの視界に

あとどのくらい

映って

いつまであなたの記憶の中に

いられるだろう?
 

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