愛シキ白詰草

□レインボーブリッジ
1ページ/1ページ


アクセルを踏み込んで

雨雲を払いのけた。


走り抜けた景色

雨上がり青空と

虹一つ。


幻かもしれない。


けれど確かに

目には見えてる。


それだけで十分だ。


近いようで遠くて

掴めそうで掴めない。


だから

その存在は

眩しい。


虹の端には

宝物があるって聞いた。


だとしたらあの虹の先

求めるものは

あるだろうか?


「虹の上。


駆け出して渡りきったら

運命の人が待っていました。」


なんて

ありふれたお伽話(トギバナシ)が

くすぐったくて

馬鹿らしい。


だけど

そんなに悪くもない。


物語は少し

手を加えたっていいじゃないか。


虹の向こう

その先で待っていて欲しい。


あなたまで

虹を架けてみせよう。
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ