□ハジマリ
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空を仰ぐ木立のあしもとで 土に還りゆく古木の骸



まるで悲しみを癒すように拡がる無数の苔の隙間から



闇を畏れず立ちのぼる軟らかな緑に


わけもなく身体が震えた


重なっては解けてゆく想いの落葉の上


不確かな私のすべてを 産まれたての青葉がそっと包んでくれた

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