からすあげはの散歩道
□足跡
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素足で道を歩くことに何の躊躇いも感じなかった頃
目指す場所なんて決めずに瞳に映った方向へ
自由な歩幅で動いてみれば
自分自身の想いのぶんだけ従者のように足跡
ふいに迷って不安になって自信なくして俯いてみると
無言の優しさで来た道と距離教えてくれる
雨の降る日には雨音を
晴れた日には晴日のリズムで
今そこに存在してること実感させてくれた
あれからどれくらい前に進んだだろう
いつの間にか風の色を忘れ聞けなくなった足跡の声
日記のページ増えるごとにノイズだけが大きくなって
変わらない声
小さく思えた
振り返ってみても押し固められたアスファルトじゃ
絡まった軌跡辿ることできないね
木々さえ造花に変わっちゃって
でも
土に頬寄せて耳をすましてごらん
聞こえるでしょう?
あの声が
見えるでしょう
足跡…
きっと空はあのトキと同じSkyblue
ほら 離れずにそばにいるよ足跡…
君が天を駆け上がる日まで…
君の足跡ずっと
君だけの足跡…