跳ぶ
□一話
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私は、普通の人生を送っていた。
友達と遊んだり、学校で勉強したり、恋愛したり。
好きなだけ寝てるし、今の所不自由なく平和に過ごしている。
でもその分、これから何か悪い事が起きる気がしてならない。
「はぁ…」
何か分からないけど、なんとなく。
なんとなく、何かが起こるような気がする。
本能的に。
「あら、まだ起きてたの?もう寝なさい」
「うん」
私は寝るのが大好きだ。
でもなんとなく、寝てはいけないような。
「…ふ」
こんな事思うなんて、少し疲れてるのかも。
早く寝なきゃ。
‘何か’から目をそらして無理矢理寝る事にした。
これが私のこれからを変える事になるなんて、全然気付か……
いや、気付いてたかも。
とにかくこれが、私のこれからを変えるきっかけになったのは確かだった。
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