跳ぶ
□一話
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眩しい…
私は起き上がる。
そしてしばらくぼーっとして、また倒れた。
いつもの事だった。
でも、冴えない頭が訴えている。
いつもと違うぞ、と。
でも冴えていなかったので、気にしないでそのまま眠った。
太陽が真上に来た頃、私はやっと起き上がった。
「んー…」
伸びをして、ふと何かがおかしい事に気付いた。
「あれー…まだ夢見てるのかなー」
いつもより高い声。
手の平を見てみると、幾分か小さくなっている。
顔を触ってみた。
いつもより柔らかいような気がする。
そのまま手を上にずらして髪の毛を掴むと、短くなっていた。
「…え?」
まだ頭がぼーっとしている。
実感が湧かない。
一体自分はどうなってしまったんだろう。
とりあえず、立ち上がって全身を確かめようとした。