ちょっと長めのお題
オゾンを蝕む僕が世界で世界なんて矮小なくくりをする僕はどうしようもなく人間である
右手がなくなっても左手があるというがじゃあきみの手ににぎられているその刃はどうして突き出そうというのか
君を好きだという感情はほかでもなく私のものでありその感情は私ではないなにかによってできている
大きな声で愛を叫ぶ僕の心は醜く歪んでいるだけどそれが愛なんだ
助けての叫び声に右手で目を左手で耳を残った右耳は聞いてはいけないんだ
がらがらと骸の上
ケラケラと嗤う風の下で
のり弁を食べる。
恋しちゃったなんて軽く言えるうちが青春である
わざわざ災いをわざと鷲掴み輪を描いて投げる
野良猫は首輪さえも我が物と舌舐めずり静かにしめやかに爪を研ぐ