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□いつか
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ある日キバが赤丸と一緒に街を歩いているとヒナタに出会った。
ヒナタはキバには気付いておらず何かを電柱から眺めていた。
(……あいつ何してんだ?…………いや、もしかして……)
そう思いながらその先を見てみるとそこには、やはりというか何というか、ナルトがいた。
キバは、はぁ……とため息をつきヒナタのほうに歩いて行った。
「よう、ヒナタ……。」
ヒナタはキバの気配に気づいていなかったのかキャッと叫んで飛び上がる。
「おいおい、忍なんだから気配くらいには気づけよなぁ…」
「あ…う、うん………キバ君、どうしたの?」
「赤丸と一緒に散歩。………ヒナタは?」
「えっ?!わ、私は…あの…買い物に来てたの…」
「………へぇ……」
キバは俯いてしまったヒナタをじとー…と少し見ていたが、やがて前に視線を向け、ワザとらしい口調で言った。
「おっ…ありゃぁ任務帰りの10班じゃねぇか。ナルトもいるなぁ…」
ヒナタがピクリと反応したのを見てキバはまた、はぁ…とため息をついた。
キバは行くぞっと言ってヒナタの腕を掴みナルト達のほうに歩いて行く。
「よう、ナルトッ!」
「ん?キバ?」
「おう………………ん、お前も出るっ!」
「キャッ!!………アッ!!………あ、あのこんにちは…」
歩いていたサスケとサクラも立ち止まりこっちを見てきた。
「ヒナタとキバじゃない。どうしたの?」
「ん?いやな…ちょーどそこでヒナタとお前らを見つけたんだよ。」
「お前ら8班は任務があるって朝、言ってなかったか?」
「ああ、それなくなったんだよ。ラッキーだったぜ!な、ヒナタッ!」
「…あ、う、うん…。」
「ふ〜ん、そうなのか。俺達はすっげー疲れたってばよ。」
「何の任務だったんだ?」
「ただの掃除よ。ほんと、やんなっちゃう。ね、サスケ君!」
「ああ……俺はもううちに帰る。じゃあな。」
「あっ待ってよ、サスケ君。私も帰るわ、じゃあね2人ともッ!」
「さ、サクラちゃ〜ん、俺はぁ〜?!!」
サクラを追って帰ろうとしていたナルトだが急に腕を掴まれつんのめった。
「な、何すんだってばよ、キバっ!!」
「俺も帰るとすっか〜。んじゃナルト、ヒナタの買い物手伝ってやってくれ。」
「は、はぁ〜〜?!!!何で俺がっ?!!」
「き、キバ君っ?!!」
「ヒナタは結構買い物の量があって一人じゃ持てねぇ。
それに俺はこれから用事がある。な、頼むぜナルト、じゃあなっ!!」
サーッと走り去るキバの耳にはナルトの「キバーッ!!!」と叫ぶ声が聞こえたが無視した。