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□お前だけ/前編
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今日は女が男に気持ちを伝えるためにチョコっつー甘ったるいもんをあげる日、世に言う バレンタインというやつだ。




だが俺の気持ちは晴れない。



いや別に1個も貰えねぇってことじゃねぇからなっ!!


俺だって母ちゃんとか姉ちゃんとか…その他いろいろから貰えんだぜ!!




……問題はそこじゃねぇ。うん。



貰う方じゃなくてあげる方だ。
あっ!俺があげるんじゃねーぞ!!!



……あれだよ、あれ。


俺の班の紅一点。……紅先生は無しで。



あのモジモジ少女、日向ヒナタのことだ。





あいつはホントに見てるこっちが焦るってか困るぜ。


任務帰りのナルトを少し離れた電柱から覗いたり、話の中にナルトが出てくるだけでうれしそうな顔をしやがる。


更には、まぁこれは皮肉なことだがナルトがヒナタの目の前に現れると顔を真っ赤にしてぶっ倒れるし。


そんなんでも一応今日はその甘ったるいもんを渡すのか1日中ソワソワしてる。




因みに今は任務中だ。

俺とヒナタとカカシ先生と…………






………ナルトの不思議な4人で。





紅先生は他の上忍との任務でシノはまた親父さんと2人の長期任務。
で丁度、暇そうにしてたカカシ先生と何故かナルトがくっついてきたってわけだ。
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