小説
□オレンジ*
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ある日、ふと思った。
“夕日を見ると懐かしくて、恋しくて、切ない気分になるのはなんでだろう”
それをタケシに話したらフッと優しく笑ってくれて。
“それは夕日と誰かを重ねてるからじゃないのか?”
と一言、
そして気付いたんだ
そっか、夕日はアイツの髪の色…
だから懐かしくて、恋しくて、切ない気分になったんだ…
じゃあ君は、夜に俺の事を思い出してくれるかな?
「なっ!カスミ…」
今日も夕日が沈む。
end
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