レールガン 2

□口説かないでよ
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一つ年上の、超有名人の恋人が出来た

本来なら縁のないような常盤台中学に通う学園都市第三位、“超電磁砲”なんて通り名もある程の人だ




しかし


最近問題が発生している



その恋人が何となく怒っているように思えてならない

今日も一緒にデートをしているわけだけど…



「み、御坂さん?えっと…、きょ、今日もいい天気ですね!」

「……」


うわ…

私何かしたかな?

「…御坂さん?何を怒ってるんです?言ってくれなきゃ分かりませんよ」
「別に怒ってないし」

「私の事、嫌いになりました?」
「!!な、ならないわよっ!む、むしろ大好きすぎて困るって言うか…は!い、今のなし!」


突然、赤くなってさっきより深く俯いてしまった

「御坂さん、場所変えませんか?」

こんな人通りのある公園ではきっと御坂さんは素直にはなってくれなさそうだし

御坂さんの手を取って、自分の部屋につれて入った


本当に最近の御坂さんは分からない

紅くなったり、不機嫌になったりの繰り返し


「ジュース飲みます?」
「いらない」

う〜ん、恋人がデート中ずっと不機嫌で

それが一週間ずっとだとなると

そろそろ、原因を解く必要があるよね…


「御坂さ〜ん、はい、なんでも言って下さい?私たち恋人同士じゃないですか!」
「……、それよ…」
「…はい?どれですか?」
「恋人同士」
「へ?えっと…、間違ってました?」


再び沈黙してしまった御坂さんに、どうしたのかと顔を覗き込んだ

だって、先週までは甘甘のラブラブカップルだった気がするし…
まぁ、白井さんがケッって言うくらいには


「……佐天さんって、人気者じゃない」
「はい!?」
「だ、だって 私にはただ超電磁砲って名前に人が寄って来てるだけで…、佐天さんは優しいし、可愛いし、凄くカッコいいし!佐天さんに惚れてる人っていっぱい居るでしょ!?」
「えぇ!?私なんかがモテルわけないじゃないですか!」
「無自覚だから、余計に腹立ってるんじゃない!!」

わからない

え?

モテる!?


私が!?




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