レールガン 2
□大人扱い
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御坂妹×美琴
いつもの学校帰り
明日は休みだからと、のんびりしていると
目の前を見知った人物が通り過ぎた
「ちょっと、何してんのよ」
「…ただの散歩ですとミサカは適当な事を言ってみます」
ふふ、あたしは大人になった!
こいつのペースにはもう乗らないって決めたんだから!
「そう、じゃあ、私は帰るわね」
「あ、もう少しだけ…厳密には、あと38秒だけ待ってほしいです」
「38秒?何よそれ?」
「いいえ、待っていればわかるので…こっちに来て下さいとミサカはちょっと楽しそうにお姉様の手を引いてみます」
いや、全然楽しそうに見えないんだけど…?
手を引かれて、歩道の中央に出た
「10・9・8…」
突然カウントダウンを始めたので、何となく時計を確認した
17時38分?
あれ?
確か今日って…!!
「3・2・1」
気付いた時にはもう遅い。
ぽつぽつと空から雨水が落ちてきはじめ、一気にバケツを返した様な豪雨になった
「ちょ、ちょっと!!あんた何考えてんのよ!!」
慌てて、屋根の下に駆け込もうとするけれど、手を放してくれない…
「……アンタは、何がしたいのよ!!」
「お姉様と一緒にずぶ濡れになって、高級ホテルの一室を借りて着替えをする…というシュチュエーションをしてみたいとミサカは企みます」
「………は?」
「二度も言わせないで下さい、耳が遠くなったんですか?」
こいつ
こいつは…ムカつく!!
とは言っても…
本当にもう全身ずぶ濡れだし…
狙ってなのか、近くに高級ではないが、まぁそこそこのホテルがある
「まさか、ホテル代を出したくないというのですか?とミサカはお姉様のケチさに愕然とします」
「誰がケチよ!!分かったわよ!…そこのホテルでいいわね?」
コクリと頷く姿に、ため息が漏れる
誰よ、こいつに変なドラマを見せたのは!
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