〜 Long 〜

□1章
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歌い終わった頃、視線を感じ振り返る。
そこには少女がいた。

ツインテールの髪。
買い物帰りなのか手には果物の入ったバスケット。


「あ……ゴメン。勝手に聞いて……」

彼女は慌てて話しだした。

「明るい歌だね。……でも、歌声はなんか寂しそうだった……」

今の自分の気持ちを当てられ、堪えていた涙が溢れだした。

彼女は私が泣き止むまで側で慰めていてくれた。

 
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