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現在、クルサブの文章2つを置いております。
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『君とキスを』
ほほ笑みあって、
(クルサブ)
するりと目の前で灰色が揺れた。
長い睫も、すぐそばにあったように思う。
「びっくりした?」
間近にせまった顔が、くすりと笑った。
「…積極的だなァ」
「嬉しいでしょ?」
「さァ」
本当は、顔が緩んでしまいそうなくらいに嬉しいのだけれど。
ほんの少し口角を上げる程度にとどめておいた。
「たまにはいいかなぁって」
すました顔が、なんだかおかしくて。
ふ、と思わず笑いが零れた。
「サブロー、もう1回」
「うん?」
「もう1回」
仕方ないなぁ、なんてもったいつけたような言葉と、どこか嬉しげな顔。
無償に、愛しいなぁ、なんて思った。
「ふふ」
弧を描いた唇に、同じそれが重なった。
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でれでれする電波。でれでれ。
2015.5.24
『確かに恋だった』様より。
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