新天地で5つの難関
□第1章:環境はかなり劣悪ですB
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とにかく、『店員さんに声をかけても、ことごとく無視されるんだろうな』レベルの認識では、確実に甘いようだ
まあ、二次でよく見ていた、『大の大人から暴力を振るわれる』までの不幸境遇度合に達していないだけでも、有り難く感謝しておくべきなんだろう
勿論、不幸は『特別』にとっての必需品
しかし、私がマゾにならない限り、最低ラインを越す苦痛は、許容範囲の外に在る他ないのだから
「――この、諸悪の根源め!いっそ里から出ていって野垂れ死んじまいな!」
あ。知らぬ間に、目の前の相手の息が切れている
どうやら、自分の内に沈んでいる間に、それなりの時が経っていたらしい
…それではそろそろ、これまでの店でやったのと同じく、“アレ”を実行に移しますかね
幼子に対し、尚も怒鳴り続けるこの輩
果たして彼は、私が望んで止まない『特別』の位置へと、『私』をどれだけ押し上げてくれることだろうか
さあ、偶像への道を歩き出そう