Tales
□君と出会った日
2ページ/4ページ
目の前には一面と色鮮やかな花。
太陽の光が差し込んで暖かい。
「…こんなところに…こんなのが…」
「ふっふーん♪ここはアニスちゃんしかしらない秘密の場所です★」
「い…いいんですか?僕に教えて…」
「イオン様は特別なんです★」
「特別……僕が…?」
「はい!そうです♪」
信じられない……この僕が…特別?
「………………………………」
「イ…イオン…様…?」
「はっ…あぁ、すみません」
「い…いぇ……ご迷惑でしたか…?」
「そ、そんなことないです…嬉しくてどうしたらいいのか解らなくて…」
「…そうだったんですか?嬉しいときは笑うんですよ」
「………笑う…?」
「はい♪人間の感情表現です」
「……感情…表現……」
僕は人間に必要な最低限のことも出来ない。
「イオン様。イオン様にもう一つ見せたいものがあるんです!」
アニスは僕の手を掴んで走り出す。
「ア…アニス…!ま、前…!!」
「………えっ…?」
ゴンッ一一一一一一
「……い…いたたたた…」
アニスは目の前にあった木に見事撃沈。
「…んもうっ!!なんでこんなとこに木なんてあんのよ!!」
アニスは木に向かって怒りをぶつける。
「………ふふっ……」