Tales
□心の願い
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私が世界再生の神子
みんなを救う救世主
世界を再生する唯一の存在
心の願い
「コレットちゃーん何してんの?」
「あ、ゼロス。んとね、ワンちゃんに名前つけてたの♪」
「そ、そっか…コレットちゃんも大変だねえ」
「ううん。そんなことないよ♪」
名前をつけた犬に手を振って別れる。
「ところでゼロスはどうしたの?私に何か用があったんじゃないの?」
「察しがいいねーコレットちゃんは」
「そ、そうかな…?」
「まぁいいさ…今日はコレットちゃんに話しがあってきたのよ」
「………話し?」
「そう…同じ神子同士の話し」
「…………………」
「……コレットちゃんは嫌じゃねーの?」
「な…何が…?」
「決まってんでしょーよ…世界再生の神子のこと」
「…………っ!!」
「…ごまかさなくてもいいんだよ?今は俺様とコレットちゃんしか居ないし」
「……私は…嫌じゃないよ…人が救われるんだもん…頑張らなくちゃ…」
「…嫌になんねーのか?コレットちゃんは体に異変が起きたとき嫌と思わなかったか?」
「……っ!!それは…」
「俺様は嫌だね…そんな苦痛を味わうなら死んだ方がましだ」
「でも……私は…それで人が救われるなら…我慢する…」
「……………………」
「……みんなの笑ってる顔が見れるならそれでいい」