四天ぶっく

□ピアスが好き
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ピアス開けようかと思ってんねんけど。

唐突にそう言えば、彼は目を大きく見開いて、口には出さないけど「何でや」という感情が伝わってくる。



「あたしピアス好きやねん」



アホらしい言い訳に納得してくれるなんて思わなかったけど、予想に反して光から返ってきたのはは「あっそ」の一言。あたしに興味なんかまるで沸かないと言いたげなその返事に、あたしがショックを受けないとでも思っているのだろうか。



「ま、せいぜい泣かんようにな。」

「え、そない痛いん!?」

「一瞬だけやけど、」

「いっ、嫌や!」



言った直後に、ほな開けるなとか言われそうな気がして後悔した。けど、その後の光の言葉があまりにも光には不自然すぎて、だけどすごく嬉しくて。ピアスを開ける恐怖だとか不安だとかが、全て吹っ飛んでいくような感覚に襲われた。



「名無しさんが泣かんと穴開けれたら、このピアス1こやるわ。」




   



(101112)


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