純情エゴイスト
□二人だけの時
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ある朝、上條は悩んでいた。
「・・・うぅ〜ん」
場所はキッチン。手には・・・
「だぁあ〜!!どうしろってんだよ!!」
市販の板チョコを握っていた。
そんな中・・・
「お早うございます。ヒロさん」
「おわっ!!お、おはよう、野分」
「こんな早くに何やってるんですか?」
野分が不思議そうにキッチンを覗く。
「あぁ〜そういや今日風呂沸かしたんだよ。入れよ!!」
「え、でも俺昨日」
「良いから行けっ!!」
上條は無理やり野分を部屋から押し出した。
はぁ、とため息をつき、上條はカレンダーを見る。
今日は、2月14日。
そう、バレンタインデーである。