黒執事
□赤と黒
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「セバスちゃぁぁあん!!!!」
平凡なファントムハイヴ家。
今日もいつも通りの日々が過ぎると思っていたところに、招かざる客が屋敷を訪れた。
「・・・貴方は・・・・」
「ヤン!!!今日もクールねぇ」
赤髪の執事、死神・・・・
「久しぶりに会えてアタシ、抱き付きたいわ〜」
グレル・サトクリフだ。
「どうして、此処にお前が居る」
シエルは眉間にしわを寄せながらグレルに歩み寄る。
「あ〜ら、ただ近くを通っただけよ?」
グレルは見下すようにシエルを見て、すぐに視線をセバスチャンに戻した。
「セバスちゃんにも会いたかったし〜!!!!」
「・・・止めてください。甚だしい」
嫌そうな顔をするセバスチャンを横目で見たシエルは、ため息をついた。
また騒がしい一日が始まる・・・