贈り物の部屋
□真柴様に送る
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「ヒロさん、ちょっとそこまで出かけませんか?」
それは、静かな昼時。
野分は早く帰ってくると、仕事が休みだった上條に笑顔で問う。
上條は、読んでいた本から顔を上げ、野分の顔を見る。
「久しぶりだな、お前が俺を誘うなんて」
「あまり休みが無かったから・・・」
野分は、上條の髪に指を絡ませながら甘く笑いかける。
「駄目ですか?」
上條は、顔を朱色に染める。
大好きな野分の、小さな我侭を聞かないはずが無いだろう・・・
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