贈り物の部屋
□あや様へ
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(ヒロさん・・・待ってるかな?)
夜も深まってきた頃、野分はマンションへと続く道を急いで走っていた。
今日は、野分が早く帰れる予定だったので、久しぶりに上條が飲もうと誘ってくれたのだ。
しかし、急用が入り、少しばかり時間をおしてしまっている・・・
(ヒロさん、怒ってないかな・・・)
怒っているヒロさんも可愛いが、やはり笑って飲んでいる上條といる方が、野分は好きだ。
(・・・これも試したいし・・・)
野分は、片手で胸に抱えていた紙袋を強く抱き、家と急ぐ・・・
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