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「なぁ、ハゲ。そういやお前何で下半身パンツなの」
「いきなり何なの死ねよてめえ」
「死ねはねーんじゃねーの死ねは」
「開口ハゲ言った奴が何言ってんのうざい。で、いきなり何なんだよ」
「何で俺等パンツ型の装甲とそーでないのに分かれてんのかなと思って。性能でか?」
「いや? パンツ型は俺とメタルとバブル兄貴の三体だろ? 性能から見たら
 パンツ型とするための共通点が機体に見当たらない。装甲があるから防御性が
 どうってこともねーし、性能やら機動性や駆動力とかでは分けられてねーし、
 機体の重量でもねーし、単純に博士が設計したときのデザインっつか、まぁ、
 はっきり言って特に理由ねんじゃね?」
「あー、じゃ貞操帯?」
「メタル、メタルー? いねーか? 助けてくれ、ここに頭沸いた変質者がいるんだけどー?
 エアー兄貴でもいーぜ、誰か来てくれ」
「おいやめろ呼ぶな、パーツ細かくバラされる」
「されろ。されて洗浄してもらえ。真面目に答えた俺の心遣い無駄にしやがって。
 つか、何なんだよほんとに。熱さで頭いかれたか」
「いやぁ、お前のパンツってなんか目立つなぁと思ったんだよ。で、何でパンツ系と
 スーツ系に分かれてんのかなーと疑問になって聞いたわけ」
「は? はぁ…そう…。んー、まぁ青の補色って黄色だからな。腹と、足の淵とに
 あるせいで青い箇所が目立つように見えんじゃねーの。……って、何が悲しゅうて
 てめえ相手に俺のパンツ談議なんぞせにゃならんのだ」
「そりゃお前、ハゲ、貴様のパンツが外しにくいのが悪いからだ」
「もうね、ほんと真面目に答えた数十秒前の俺が不憫でならない。こんな頭悪い
 変態に無駄に色の説明までした俺の優しさに俺が泣いちまう。故に死ね」
「だってマジ外せねーじゃん、鉄壁じゃん。もっと外しやすけりゃいいのに」
「おいマジ黙れ変態」
「変態じゃねーし。防御性とか関係ないならむしろ外せよ。外すべきじゃね?
 だって無駄ってことじゃね? 本当はお前もそれ邪魔なんじゃね?」
「ちょっと何言ってるか分からないです」
「まぁあれだ、そんなわけで脱げ」
「はいタイムストッパー」





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