FF7*

□HISTOIRE:5
2ページ/3ページ


ジョニー曰く。

ムッツリ気障野郎 クラウドは消失癖がある。
デンゼルがクラウドと出会った頃はまさに消失中だったらしいし。
その後、マリンやティファの話を合わせ、今現在まで観察したデンゼルの結論だった。
短いのは2・3日… 今は1年、といっても時々ふらりと戻って数日過ごしてまたどこかへと。

こーゆ・のは【住んでる】のではなく【遊び】に来てると云う、とデンゼルは思うのだ。

理由は様々。
俺やマリン、特にティファに気を使ってるのは確かだけど、もちろんそれだけじゃないだろうし。


「いいかげん慣れてくれればいのにさ」
「恋する乙女にそれを云っちゃぁだめだぜ…けど、なんでオレがよ??」

子供じみたデンゼルの台詞を軽く窘め、ふとジョニーは気付く。
なんでオレがコソコソしなきゃなんねぇんだ?

「だって、一番連絡取ってるのジョニーじゃん」
「そりゃまぁ、相棒だし!」

妙にカッコつけて言い切る赤いリーゼントをデンゼルはシカトした。

クラウドの仕事に、ジョニーが勝手に助手みたいな事をしているのは知っている。
ちょっと羨ましい。
俺がもっと大人だったら手伝わせてくれるかな?
ま・マリンより連絡取ってくれてるだけでも、良しとしよう。
男同士じゃないと判らない事ってあるんだ。

「ダンナのどこがそんなにいいのかね」

拗ねるような口調でジョニーが訴える。んな決まり切った事訴えられても困る。

「顔、だろ」
はっきり云おう。ティファはメンクイだ。

「…おまえな」

間髪いれずに言い切ったデンゼルの言葉に、ジョニーは大きなため息をつく。

「あと、ティファより確実に強い。ってトコかな?」
「それは確かに」

思わずジョニーは頷いた。
なんたってソルジャーだし、詳しい事は判らないけど、あの英雄セフィロスに勝ったって話だぜ。


ん…?

じゃぁ、あの人最凶って事か??……ちっともそんなオーラないけどな。


「ふっ…これからの男は強さじゃないぜ?」

いい事云ったってのに、薄情にもデンゼルはカートから飛び降りた。

「ぅおいっ!きゅ・きゅーぅに降りんなっつーのォ!!」

デンゼルのせいでカートが思いっきり傾く。あぁ、これだから子供は嫌だ。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ