FF7*

□HISTOIRE:1
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「画像、見たが…どうだろうな。俺にはよ判らん」
それ程彼女を知らんしな。すまなそうにヴィンセントは呟いた。

「関係…あると思うか?」
クラウドの問いに小さく唸る。
「なんとも言えん。が、気になる。白髪と言うのが…な」

ヴィンセントは、クラウドがリーブに画像を送った主旨を理解していた。

神羅の闇。

かつての英雄やツヴィエートを思わせる容姿の少女。
最後の古代種、エアリスに似た面影。
ライフ・ストリーム、ジェノバ因子という類に、関連した研究にまつわる何か。
それらは大抵、一人の男が関係していた可能性がある。

「奴のも含め、神羅の研究データは調査中だが、一筋縄ではいかないらしい」
「だろうな」
「WROに連れていったらどうだ?何か数字的な事が判れば、あるいは」
「ん…」

確かに。

考えてはいた事だ。DNA等のデータなら探すのは容易い。
それにバイクで轢いてしまった手前、やっぱり精密検査をした方が安心する。
カームの老医師は何ともないと云っていたが。

…両方何もなければ、それでいい。

「リーブも興味があるらしい」
眉根をしかめるクラウドの耳に、何かを思い出したらしいヴィンセントの笑い声が聞こえた。
人形じみた容姿の彼女は… リーブが好みそうではある。
「勘弁してくれ」




珍しい長話。
「いいかげん、ティファに連絡しろ。殺されるぞ」ヴィンセントはそう、最後に付け足すと通信を切った。

首をコキコキと鳴らし、クラウドは重い体を起し伸ばす。
夜が明け始めていた。闇が薄れていく。
いつか俺は、こんなふうに彼女をただの思い出にするのだろうか。

それは《許された》という事なのか?
もしそうなった時、俺はどうなるんだろう。何か変わるのか?

見上げた空はまだ暗かったが、じきに明るくなる。最後の一本となった煙草に火を点け、ゆっくりと味わい腕時計をチェックする。



AM 4:55


とりあえずいつもの定食屋で朝飯を食おう。店の荷物の搬入を早めに全て片付けて、カームへ向かう。
いつまでも宿に少女を置いておく訳にもいかないし。

重い荷物を再び担ぎ上げゆっくりと廃墟を出た。





** 終 **



やっちまったぜぃ! FF7wwww
なんだか敷居が高い気がして、クソみたいな字書く奴がやっちゃイケナイんじゃないかってっ;^^
でも、皆さん気楽に書いてるしイイか。と
こっそり[Alice〜]に続いています。

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