BLEACH*Clap

□Christmas
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  >>>Christmas




初めての、1人のクリスマス。
1人だからなんもしなくてもいいな。と、思いつつもなんとなく寂しいから。

キラキラと、きらびやかに飾り付けをした駅前のお店をいくつか周って、小さくて可愛い蒼いキャンドルを2つ買った。

1つはアロマキャンドルで、お兄ちゃんの写真の脇に置くつもり。

もう1つは、お墓に置く事にした。

キレイだった夕焼けも終わってしまって、薄紫色の世界がどんどん闇色になっていく。
お墓を清める行為も、だいぶ手馴れてしまった。

クリスマスのこんな時間、墓所にはもちろん人の気配はないから。
持参した袋から、キャンドルとシンプルで小さいリースを飾る。

そして紙のお皿にプラスチックの小さいフォーク、白い箱からショートケーキを手際よく出し墓前に供える。


「メリークリスマス…お兄ちゃん」


織姫は呟いた。
仲良くなった子たちや、たつきちゃんに一緒に集まろうと誘われたけど。
お兄ちゃんは、どんなに仕事やお付き合いで大変でも、イベント事には必ず帰ってきて一緒にいてくれたから。

此処にはお兄ちゃんだった[カケラ]しかないけど。


「ヒメは……大丈夫だからね?」


いっぱい助けてくれる人がいるんだって、解ったんだ。

だから………大丈夫。だよ?

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