□ひかり。
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「…井上ぇえっ!!!」

一護が吠える。
白くてやたら大きく無機質な建築物に、虚しく響いた。
場には気配はない。
微かに、不思議な霊圧の名残が漂ってる以外は。

「「………!」」

井上織姫の姿はなかった。
痕跡もなく。

「井上ぇっ…ってえぇっっ!!!」

体ごと結界に突込んだ一護は、その勢いのまま弾き飛ばされ転がった。
忌々しそうにウルキオラは、片手で結界を突き壊す。

バリンッ!!

ガラスが割れるような大音響が響き渡り、サラリと風が吹きぬけた。
井上織姫が消えた。
それ以外の変化はない。

「………どういう事だ?」

ウルキオラが呟くのを耳にしながら、一護は結界の中だった場所に足を踏み入れる。

目につくのはデカイ椅子。
あの影に隠れているんだったら、どんなに安心できる事か。

なにがあったんだ?

何が起こったんだ?

「井上…」

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