小説 

□闇の中に集う
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戦うのは嫌いだ。



戦争も嫌いだ。



しかし今、俺は何をしているのだろう。



武器を持ち、目の前にいる人物に向かって振り回している。



何度目か分からない金属音に、耳が痛くなる。



「……何故……反逆を起こす。



国か?地位か?それともなんだ。」



構え直しながら、ウィルに聞く。


相手も剣を構え直している。



「……すべてだ。」



この国は、奪ったものが多過ぎる。



だから、一つは答えられない。

一晩中かかっても、この反逆を起こす同胞の気持ちなど。



「…あなたに理解してほしくはない。」



ウィルが一気に接近し、その一太刀を受け止める。

ナイフが壊れる心配はないが、不安だった。


―そんなに暗い闇にあるのか…!!



反逆者達の心は。



 
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