□☆ 初めて
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「あー、暇だー・・・・・・」
万事屋のソファーにゴロリと寝転びながら銀時は言った。
そして欠伸を一つ。
「ふわァ・・・・・・」
「銀ちゃん、今日は何か仕事入ってないアルか?」
同じくソファーに寝転びながら尋ねる神楽。
ただしこちらは酢コンブをくわえている。
「あー?今日は何もねェよ」
「昨日もなかったアル。このままじゃやばいネ。私餓死するのイヤヨ」
「しょうがねぇよ、仕事ねぇんだから」
「しょうがなくないですよ!」
はたきで掃除をしていた新八が振り向き、怒鳴った。
三角巾にエプロンにマスクという、いかにも「ただいま掃除中です」的な格好だ。
「ああ新八、いたのか」
「最初からいました!てかそうじゃないです」
「何だよ?」
「マズいですよこのままじゃ!もうこの家には水と酢コンブぐらいしか無いんですから!」
「じゃあ掃除してる暇なんかねーんじゃねぇの?」
「僕がしなかったら誰もしないでしょうが!・・・ってそうじゃなくて!!」
「・・・・・・知ってっか?人間はな、水さえあれば十日は生きれるんだそうだ」
「生き延びる気ですか!?その前に働こうとしてください!!」
「まあどうにかなんだろ」
「なりませんって!」