守り神っ!?

□捜索開始!
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「元気だしなよーぃ。ほら、オイラのサンドイッチ一つあげるし」

苦笑いをする隼人に慰められるオレ。
オレがこんな暗い影を背負ってる理由はただ一つ。

そう、焼きそばパンが手に入らなかったのだ。

おいコラ。ちっさい理由だとか思うなよ。
オレにとっては十分デカい理由だ。

「まったく、主様の息子とあろうものがこのような些細な事で落ち込むなど、情けないにも程がある」

「うっせぇな!」

だから些細な事とか言うな!

コロッケパンで我慢したんだから十分偉いだろうっての。寧ろ褒めてくれ。

「斗真、いきなり叫んだりしてどうかした?」

…あ、隼人が居たのを忘れてた。
居て当たり前な感じだったから、時々忘れるんだよな。

「いや、わるい。なんでもねーよ」

「そう?なら良いんだけどねぃ…。まーったく驚いたじゃんよ」

隼人はまだ不思議そうな顔はしているが、笑っているところを見るとなんとか誤魔化せたらしい。良かった良かった。

安心してオレは購買で手に入れてきた昼食を食べ始める。

はもはもと隼人がサンドイッチを頬張る姿は宛(さなが)らハムスターというところか。チビだし。

「…そういえばさぁー、ちょっと困ったことになっちゃったんだよねぃ」

楽天家の頂点と言っても過言ではないくらいの隼人が困るなんて珍しいこともあるものだ。

オレはパックのお茶にストローを刺しながら首を傾げた。

「困ったこと?なに?」

「家の前に人が落ちててねぃ…。何しても起きないし、しょうがないから家に引きずってったんだけど…」

「…は?」

ちょっと待った。

人が落ちてた?平和すぎるこの時代に行き倒れ?
いやいや、まず行き倒れは有り得ないか。
 
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