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□そんなものいらないから
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可愛い弟たちに見送られ、オレは学年一斉で2泊3日の修学旅行に向かった。
それなりに楽しんでいる間にどんどんと時間は過ぎていき、あっという間に最終日。
溺愛する弟たちのための土産をいくつか手に持ち、今オレは玄関の前に立っているのだ。
早く渡して笑ってる顔が見たいと思う反面、こんな夜遅くに叩き起こすわけにはいかないと考える優しいオレもいたりする。
まぁ、とりあえずドアを開ける事から始めるか。そこからやらないと家帰れねぇし。




「ただいま……」

「あ、お帰り兄さん」








なんで起きてんだよ。
お前家族で最初にいつも寝るじゃねぇか。
しかもコーヒー嫌いだろ。
なんでマグカップの中に入ってるんだよ。

あぁ、やはり帰ってきてからも、一番頭を悩ませるのはコイツなのか。



「アレルヤ、夜更かしするなってあれだけ」

「えへへ…ごめんなさい」



苦笑いしながら謝るのは、全く反省してない証拠。
アレルヤのクセはもう全部覚えてる。
あまりにも長い時間一緒にいすぎたから、行動も読めるくらいに。



「…待ってたんだろ、オレを」

「さすが兄さん、わかってるね」



淡く微笑みオレを見つめる次男坊は椅子から立ち上がりオレの首に手を回す。
悪かったな、お前より小さくて。
身長だけはどうにもなんねぇよ。



「ずっと待ってたんだ」

「知ってる」

「…会えなくて、辛かったんだ」

「オレもだ」

「喋られないし、触れられない」

「あぁ」

「だから、一番に触りたかった」




ゆっくりと近付く相手の顔。
オレの腕から土産は落ちた。
なんでかって?
アレルヤの腰、押さえるためだよ。


唇が触れ合うまで、あと何秒?
(アイツが俺に酔いしれるまであと何秒?)






「お土産なんていらないから、会えなかった分しっかり愛して?」


はいはい可愛い弟よ。
俺だって必死に耐えてたよ。

































こんなんで、申し訳ない\(^O^)/
愛だけはこめた、存分にwwwwww
いらなかったら投げ返して

お粗末ですなorz



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