06/14の日記
09:05
和服模様
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窓から見える景色に
何度色を染めただろう
夕日が町に沈んでいく風景が
たまらなく大好きだった
大きな水車小屋の前で
トンボを追いかけはしゃいだ夏の日
緑に茂った大木に
寄りかかって昼寝したね
※
あのころのお人形は
今どこに眠っているの?
過去に生きる浴衣姿のあの子は
今はおさげ髪のおしゃれさん
風鈴の音によみがえる
幼き日の和服模様が
お祭り屋台で浮かれ気分
大きなリンゴ飴かって
近くの神社で話したね
人混みを避けるようにして
まだ木製だった校舎で
みんなでおいかけっこして
校庭の木に登りはしゃいだ
あのころの君は今はどこ?
※
今はもう疲れ果てたコンクリート
歩いても地面がみえやしなくて
あの幼い女の子が迷ってる
昔着た桜模様の着物は
もうきることなんかないんだね・・・
淡い記憶の和服模様
懐かしさこみ上げる風景に
何度も足を運んでも
あのときの少女はいない
タンスを開けてふと気付く
少女が自分自身だと・・・
※
あのころのお人形は
今どこに眠っているの?
過去に生きる浴衣姿のあの子は
今はおさげ髪のおしゃれさん
風鈴の音によみがえる
幼き日の和服模様が
※
今はもう疲れ果てたコンクリート
歩いても地面がみえやしなくて
あの幼い女の子が迷ってる
昔着た桜模様の着物は
もうきることなんかないんだね・・・
淡い記憶の和服模様
※
大好きだったこの町を
蹴飛ばしてきた自分が
恥ずかしくて前を見れないよ
あのころの少女は純粋で
何も知らずに和服模様に包まれた・・・
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02:47
目、覚めぬ夜
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風が笑いながら時を刻み
水が泣きながら闇を作る
そんなありふれた童話に
耳を傾けてしまうのはなぜ?
ふと気がつけば小麦色の木の葉に
小さな赤い実が混ざっていて
真っ暗な夜の渡り廊下で
進めぬ自分が空を見た
※
星屑に祈ったあの日
僕の中では今この時
輝きに満ちた楽園を探し
また一人旅人(たびうど)になる
心晴れぬままに瞳を閉じて気がつけば
一筋の涙が頬をつたった
こんな夜に明日の光は見えない
炎が怒りながら人を殺し
木々が眠りながら生を生む
微かに残る過去の記憶も
前世の名残がこだまする
始まりがあって終りがある
架空の自分に問いただす
現実を手にした瞬間
体に激痛が走った
街の明かりがまぶしいからと
逃げ出した夜がある
右も左も解らない街で
誰かに追いかけられる夢を見た
※
はかなく散る夢ならば
最初から見たくなかった
僕は望まなかった
光を見るのが怖くて隠れた
瞳の裏側に僕だけの明日がある
僕しか描けない明日がある
見つけた楽園
だから僕はもぅ瞳を開けない
抑え込んだままの感情に
振り回される今日はいらない
瞳の奥の世界が
消えることがない限り
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