ストライクウィッチーズSS

□ホモ、襲来
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午前6時00分

「……ふっ」


今日は珍しく早く起きた。

いつもは7時過ぎまで寝ていてトゥルーデに起こされている。

が、昨日早く寝すぎたため、今日はいつもより一時間以上早く起きていた。


「ふむ…早起きはつまらん。だが寝れん。こんな時は……」


@トゥルーデの部屋に行く
Aエーリカさんの部屋に行く
Bサーニャんの部屋に行く
Cシャーリーさんの部屋に行く


「………全部だな」


そう決めると僕は寝巻きのまま部屋を飛び出す。

まずは近くのトゥルーデの部屋に。


「失礼しまーす」


と、心でつぶやき部屋に入る。


「おぉ、なんと無防備な!」


可愛らしい寝顔のトゥルーデを見てつい声に出してしまう


「さて、今日は僕が起こしてあげるか……」


まだ早い気もするけどさ。

そう決めると僕はベッドに腰掛ける。

そして、軽く手を腰あたりに回し、トゥルーデの耳元に顔を近づけ…


「ふっ」


と息を吹きかける。


「んっ……」


するとトゥルーデがピクンと反応する。

そのままデコとデコがくっつくくらいまで顔を近づける。

そして、出来るだけ優しい声で


「おはよう」


と囁く。

するとトゥルーデは目を覚ました。


「ん………」

「おはよう」

「………うわぁぁぁぁっ!?」


バシッ


……叫びながら、思い切り気合の入った平手打ちを受け、ベッドの下に転がり落ちる。


「ぬおおおおおっ」

「お、お前!こ、ここで一体何をしている!」

「あ、いつもやってくれてるみたいに今日は僕が起こしてあげようと思いまして」


カァッとトゥルーデは赤くなり、こっちを睨みつけると…

フワッ

耳が生える。


「あの…トゥルーデさん?」

「お前は……」


ヤバイ。本能的に分かる。

僕をヤル気だ!!


「うおおおおおおおっ!!!」


僕は叫びながらドアへと走る。

ドアを開けると廊下を全力で駆け抜ける。

曲がり角を曲がったところで近くのドアを開け中に入る。


「くそっ、どこにいった!?」


トゥルーデは走り去っていった。

一安心だ。


「おい」

「へ?」

「何いきなり入ってきてんだよ。デリカシーのないやつだな。」


ベッドを見るとエイラさんとサーニャんがいる。


「サーニャが起きるだろ。静かにしろよなー」

「あ、すんません…」

「今日は何やらかしたんだ?お前とルッキーニのせいで最近騒がしいぞ。」

「あ、ちょっとバルクホルン大尉をからかったらめちゃくちゃ怒りました…」

「お前…何やったんだよ……」

「やってみせましょうか?」


そういうと僕はエイラさんに近づく。


「お、おい。いきなり何だ!?」

「ちょっと普通に寝ててもらえますか?仰向けで。」

「ん、あ、あぁ…」


素直にエイラさんは仰向けになり、目を閉じる。

そしてさっきのように腰に手を回して…

息を吹きかける。


「うあっ……」


やばい。エイラさん可愛いな……

そして顔を近づけ、おはようと囁く。


ゴツッ


ヘッドバッドをくらった……


「お、お前な。そんなことしたら怒るに決まってんだろ!」

「えー何か絵的にいいじゃないすかー。エイラさんもサーニャんにやってみてはいかがかしら」

「なっ…ば、バカ言うな。何で私がそんなことすんだよ」

「絵的にいいじゃないすかー。僕ばっかやらせて…ひどい!!」

「な、何でお前が被害者面してんだよ!」

「ひどいわぁーー!!」


叫びながら僕は部屋を出る


「お、おい。待てよ」


今の叫び声でトゥルーデまで僕の居場所に気づいてしまい、二人から逃げることになった。

別にエイラさんは僕を追いかける必要ないと思うけど……いい人だ。
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