MAIN2
□入れ替わり
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『う"お"ぉい!!
久しぶりだなー此処に来るの!
なあボスゥ』
「…」
スクアーロとザンザスは、珍しくペアで仕事をすることになり、日本に飛んでいた
『あのガキ共に会うかなぁ!?』
「チッ、うるせぇ…」
────バキッ
『う"お"ぉい!殴るこたねえだろ!』
「…」
『無視かよぉ…』
そんな普段通りのやり取りをしながら目的の場所へ向かう2人
『ちょっと急ごうぜボス!』
そう言って少し走り出したスクアーロは、何かと衝突した
『う"ぉ!』
〔う〜〕
ぶつかった相手をよく見るとランボだった
『テメぇはボンゴレんとこのガキじゃねえか!!』
〔ガ・マ・ン…うわーん!〕
『う"お"ぉい!!テメ、逆だ…』
────ドカーン
ランボは間違えて放射口をスクアーロに向けて発射した
『…ゴホゴホッ』
「…カス?」
〔ランボさん知〜らない!〕
ランボは猛スピードでその場から走り去った
『なんだぁ、此処は…?』
「…おい」
『誰だ?』
「テメェは10年後にはボスの顔を忘れるのか」
『ザ、ザンザスかあ!!?
てことは此処は10年後…?』
「そういう事だ」
『へ〜久しぶりだなあ!!』
スクアーロは立ち上がって辺りを見回した
その間、ザンザスは変わったスクアーロに魅入っていた
「…髪、伸びたな。横わけにしたのか」
ザンザスはスクアーロの髪に指を通し、一度撫で下ろし、今度は優しく頭を撫でた
『う"お"ぉぃ//なんだぁいきなり』
優しく撫でていたと思うと、今度は力いっぱい髪を引っ張った
『ぐっ!痛えぞ!!』
「性格は変わんねえな」
『ア、アンタも相変わらずだ!』
パッと手を離し、時計を見る
「あと30秒…」
『本当かあ?』
別れの時間は刻々と迫っていた
『…アンタと離れんのは寂しいぞぉ』
「10年後には又俺が居るだろう」
『それもそうだな!!』
後10秒…
『俺を手放すんじゃねえぞお!』
「ハッ、テメェこそ居なくなりやがったら殺してやる」
『ああ、そうしてくれ!
じゃあな……ずっと大好きだぞ』
─────ボン!
『…ゴホゴホッ!』
「…カス」
『ザ…ザンザス』
そう言って顔を上げたスクアーロは、顔を高揚させ、胸元は少しはだけ、首元には紅い跡を付けていた
「…」
───バキッドカッガツッ!!
『う"お"ぉい!!待て!!!』
「誰にヤられた」
『テメェにだボケ!!』
「!!」
一瞬目を丸くしたザンザスだったが、すぐにいつものポーカーフェイスに戻った
「…そうか」
『ったく、痛え…』
しかしスクアーロの顔はニヤけていた
「テメェ、気色悪い顔しやがって」
『嫉妬してたのかボス?』
「……」
────ドカッ!!
『イッて〜!!』
「うるせぇ…」
そう言うとザンザスは、仕事を思い出し、先さきと歩き出した
『ま!待てよボス!』
「……おい、カス」
『?なんだぁ!』
「俺もだ」
『??何がだぁ?』
「…なんでもねえ」
『待てよ!なんのことだぁ!?』
(チッ、糞が…
消える間際に言いやがって。ちゃんと言えなかったじゃねえか!
…安心しろ
もう8年前の様な寂しい思いはさせねえ
10年後の俺もさせてねえ筈だ
カスが…生意気に惚れさしやがって)
────
───────
なんだかんだ言ってザンザスはスクアーロにメロメロだったり