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□悪ふざけ
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此処は3年Z組の教室。
今は昼休みで、皆はっちゃけまくって居たが沖田だけ何故か暇を持て余していた
『あ〜暇でさぁ
それにしても気に食わねえでさぁ土方コノヤロー
…それに土方の周りの奴らも』
そう、沖田は只今土方に片想い中である。
その土方は顔立ちが良いためクラスの女子から人気があった
今も女子に囲まれていたので沖田は密かに苛々しながらも土方の様子を見ていた
〔土方く〜ん遊ぼー!〕
「チッ、うっせえな」
『……ハア
苛々しまさぁ
!良い事思いつ〜いた!!』
沖田はいそいそと土方のところに移動した
『土方さん、放課後残って欲しいって言ってる奴がいやしたぜぃ』
「ああ?誰がだ」
『俺も知らねえ奴でさぁ
雰囲気的に告白っぽかったですぜぃ?』
「ハッ、又かよ」
『嫌味ですかぃ?』
「いや、そんなつもりじゃねえけど」
『ま、用はそれだけでさぁ』
「おう、サンキュ」
────放課後
「あれ?総吾、なんでお前だけ残ってんだ?」
『フフフ。まさか可愛い子でも来る思ってたんですかぃ?』
「な、お前騙したな!」
『いい気になってるから悪いんでさぁ』
「クソッ
なんだよ、用でもあんのか?」
『土方さんは何故女と付き合わないんですかぃ?』
「は?」
『あれだけの女に言い寄られてるのに、なんで片っ端から振るんでぃ?』
「……」
『好きな奴でもいるんですかぃ?』
「なっ!//」
『その顔は居やすね〜』
沖田はツカツカと土方に近寄ると壁迄追い込み、逃げれぬ様にした
最初はイタズラ心だった沖田だが、好きな人に好きな人がいるとなるとどうしても気になってしまった
『どうなんですかぃ?』
土方を追い込んだままニヤリと笑う沖田に土方は寒気を感じた
「ッ…離してくれ…!」
『離しやせんぜ』
「クッ!どうしてお前は俺にそんなに関わるんだよ!?」
其処で沖田はやり過ぎた自分への後悔と共に、どう言い訳をしても同じな様な感じがした
『もういいでさぁ』
「何がだ…?」
『聞きたいですかぃ?
何故土方さんに関わるのか』
「…ああ」
『好きだからですぜぃ』
「なッ!?///」
『もう隠してても一緒な気がしやしてね
言っちまいやした!』
テヘッと舌を出してイタズラに笑う沖田を見て土方はドキンと胸が高鳴った
『だから…土方さんの好きな奴も気になりまさぁ
好きな奴がいても俺は諦めたやせんぜ?
ただ、土方さんが惚れるほどの奴が知りたいんでさぁ』
「俺は…」
『…』
「…お前が好きだ、総吾!///」
『なっ!//』
「だから他の奴なんか興味ねえ//」
『土方さん!』
沖田は感動のあまりに土方に抱き付いた
「は、離せ!!//」
『もう絶対離しやせんぜ!』
2人は幸せそうに抱き合いながら、恋人になって初めての甘い時間を教室で過ごした