MAIN2
□任務
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『…参ったな』
時が経つのも早く、ボンゴレ十代目となった綱吉は個人的にとても窮地に陥っていた
『行かすんじゃなかった…』
───話は数週間前に遡る
『獄寺くん。今から君に長期任務を言い渡す
やってくれる?』
「分かりました!任せて下さい!!」
『うん。じゃあお願いね』
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〔ツナ、獄寺から連絡が途切れた〕
『…山本、向こうがどんな状態なのか急いで調べて!』
〔分かった!〕
こうして、冒頭部分に至る
『はぁ……早く帰って来てよ』
────ドンドン!
『!!入って。』
〔俺だ。向こうの組織はもう既に壊滅してるみたいなのな!
だから獄寺ももうすぐ帰ってくんじゃね?〕
『そっか。分かった、ありがと山本』
〔ああ。よかったな!じゃあな〕
───
─────
───────
『……遅い』
もう深夜も過ぎ、綱吉はまたしても不安に駆られ出していた
『はぁ…』
───ドンドン!!
『!!入って!』
「遅くなってすみません!
獄寺隼人、只今戻りました!」
『うん、無事でよかった。』
「終わったと思った瞬間後ろからやられ欠けまして…報告書です」
そう言って獄寺は、大変だったにもかからわず綺麗な状態の報告書を提出した
綱吉は安心半面、出来の良い部下(兼 恋人)を持ち、大満足していた
しかし、獄寺の異変に気付かぬ程鈍感では無かった
「では、失礼します」
『…ちょっと待って』
「はい?」
『その腕…どうしたの?』
「あ……
不意討ちされたときに少し…」
綱吉は、獄寺が悪くないのは重々分かっていたが何故かどうしようもない怒りにかられ、その矛先が獄寺に向かってしまった
『…許さないよ』
「え……あっ…!」
獄寺に何かを言わせる隙も与えないくらい激しいキスが交わされる
「ふぅ…んぁ……ァん!
じゅ、十代目ぇ……ハァ…」
『………』
解放された獄寺は薄く涙を浮かべ、顔を紅潮させていた
『……許さないよ』
「何…が……ハァ…ですか…?」
『俺以外の奴に傷つけられるなんて…許さない!』
「十代目…」
『…今から3つ任務を言い渡す
君にしか出来ないことだ』
「…なんですか?」
『一つ目は、絶対にもう任務で失敗しかかって心配掛けないこと
二つ目は、もう誰かに傷つけられないこと
3つ目は…
俺以外の誰かの下へ行かないこと』
何を命令されるのか少し不安だった獄寺は、すぐに笑顔を取り戻し「命を賭けて任務を遂行します」と、綱吉に言い渡した
『フフ。じゃあ宜しく頼むよ
次の任務まで休暇をあげるから、部屋でゆっくりしといて』
「ありがとうございます!」
短く、失礼しますと言った後、獄寺は綱吉の部屋を後にした
2人の間で約束された任務は、獄寺を縛る為のものであるが、獄寺は嫌がることもなく一生守り続けて行くであろう…