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□お弁当
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〔ツナ〜一緒に食おうぜ!〕
『うん!食べよ〜』
(十代目…又他の奴と…)
此処最近綱吉は、お弁当を獄寺とは違うメンバーで食べている
獄寺はその綱吉の行動に多少の疑問を感じていたが、それ以上に不満を抱いていた
(…今日きいてみるか)
───放課後
綱吉と獄寺は二人でいつもの人気の無い道を歩いていた
「…十代目」
『ん?どうしたの、獄寺くん?』
「最近俺と一緒に弁当を食って下さらないので…どうなさったのかと」
『ああ…其のことね。
ゴメン。言えない』
獄寺は、綱吉が予想と違う答えを出したので大きな不安に駆られた
「まさか……他に好きな方でも出来ましたか…?」
『!そんな訳な…』
「それならばそうとハッキリ言って下されば良かったのに。
どうぞ、俺なんかよりそちらと仲良くして下さい」
『ッ!獄寺くんのバカッ!!』
綱吉は泣きながらその場を去った
「はあ……何であんなことを…」
獄寺は自分のしてしまった行動に酷く後悔し、一人家へと向かった
────1週間後
二人は全く喋りもしないまま1週間が過ぎた
(十代目を傷つけてしまった
もう取り返しはつかないだろうが、謝りにいこう)
「十代目、今日放課後空いてますか?
お話したいのですが」
『…俺も話たいことがあるんだ
お昼でもいい?』
「ええ。では屋上で…」
───昼食時間
「すみません十代目、お呼び出ししてしまって」
『ううん、いいんだ』
「…先日はすみませんでした。
あの様な失礼を……」
『いいんだよ、獄寺くん。
……獄寺くんは俺のことが嫌い?』
「…え?」
まさかの発言だった。もう諦め欠けていた獄寺に、希望が見えた
「俺は…愛してます」
『獄寺くん…俺もだよ』
「本当ですか!?」
『うん。まだ付き合っててくれる?』
「勿論です!!」
『そっか!じゃ…これ』
そう言って綱吉が渡したのは可愛らしい風呂敷に包まれた…
「お弁当ですか?」
『うん。俺、友達とかにお弁当の具材とか作り方とか聞いてたんだ。
でも俺ダメツナだから…遅くなっちゃった。ゴメンね?』
「いえ…感激ッス!!」
『よかった!
一緒にお弁当食べよ?』
「はい!」
蒼い空の下、仲良くお弁当を広げて食べるカップルが居た
↓オマケ
『そういえば…この前のこと本当?』
「?何がですか??」
『獄寺くんなんかホッといて他の人の所に行ってもいいの…?』
「ああ。
あれは頭に血が昇ってて…すみませんでした!
ま、でも行ってしまわれも相手ボコッてでもして取り返しますけどね!」
『ハハ!ありがとう獄寺くん//』
何処までもバカップルな二人だった