мαTη
□それはきっと僕の勘違い
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(最近妙に視線を感じるな…
これが副長からの視線ならいいのにな〜)
「何ニヤけてんだ気持ち悪ぃ」
『ふ、副長!?』
「んな暇があんなら働け」
『す、すみませんでした』
(びっくりした!!このタイミングで副長にお会いするなんて、もしかしたら本当にあの視線は…
考え過ぎか……)
───お昼過ぎ
(又視線を感じる…
もう我慢ならない!
偵察のプロ、山崎退が犯人を突き止めてやる!!
まず何気なく人気の無い所に行って誘き寄せ、視線を追ってやる)
──
───
────
『あそこか!
誰だ!その部屋の中にいる奴は!?』
──ガラガラ
「!何してんだザキ」
『ひ、土方さん!!?
すみません!仕事に戻ります!』
「ああ」
(本日二回目のびっくりだァァァ!!
何であそこに土方さんが!?
まさか本当に…いや!ナイナイ
勘違いにも程があるな)
『ふう…なんか今日は疲れたな』
「視線の先を必死で追ったりなんかするからだ」
『副長…』
「気付いてんだろ?
俺が見てたって」
『え!?じゃあやっぱり…』
(いや!ありえないだろ!!)
「ああ。なんか知んねえけど最近知らねえ間にお前のこと目で追ってることがあった…今日なんか意識して山崎のこと見ちまってたし…
どうしたんだろな、俺」
『それは…もしかしたら副長が俺と同じ気持ちだからだと思います』
「お前と?」
『ええ、好きですよ土方さん。』
「なッ//お、俺がお前のことが好きだって言いてえのか!!?」
『流石副長!察しがいいです』
「なっ!//うっせえ!!//」
──ダダダダッ
『行っていまった…』
(やっぱり俺の勘違いか??
いや、あの反応は多分…
勘違いだと思っていることが勘違いなんだろうな)
「な、なんだったんだ…」
(俺は本当にアイツに惚れてんのか!?
っていうかアイツ俺のことが好きだって…
いや、気のせいだ。幻聴だ。
好きなわけねえ…多分。)