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□教えて先生!
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ここは3年Z組の教室。
今このクラスの担任である銀八は元々する気の無かったのであろう授業を脱線して、何故か多々の生徒から質問責めを受けている。







〔んじゃ先生は何が好きなの〜?〕

[先生趣味は〜?]







等と言う一般的なものから始まったが、だんだん質問の内容がハードになってきた








〔先生〜今まで付き合った彼女の数は〜?〕


『あ〜うるせえよ!』






しかし、大抵の生徒はこの質問のやり取りを楽しんでいたが只一人、土方だけが不機嫌だった







(ったく、俺の恋人に詰め寄ってんじゃねえよ!!
くだらねー事聞きやがって)







しかし、ある一人の生徒が出した質問に、土方は興味を示した








[先生〜今恋人とかいんの?]








途端にクラス中が騒めきだし、女子共は何故かかなりテンションが上がっていた。
そして密かに土方も銀八の返答に自分の名前が出ることを期待しながら聞き入っていた









『あ〜もう〜うるせえ、いねえよんなもん』









周りが何故かガッカリしている中、土方は疑問と怒りに爆発しそうだったのを堪えていた






(いねえだと!?この俺が居ながら…しかも目の前にいるのに…!
上等だァ!)












──
───
─────







『は〜い、みんなさよ〜なら〜』







皆それぞれ帰って行く中、土方だけが残っていた









『あれ〜多串くん、帰んないの?』

「…さっきの何だよ」


『ん?』


「さっきのどう言う事だよ!?
恋人がいねえって!
本当にそう思ってんのかよ!?」

『いや…
だって皆にはバレたくないし…』

「んだよそれ…俺は他の奴にバレたっていいから……ン!」








いきなりの銀八からのディープキスに土方は状況が把握出来ず、されるがままだった








「ンア…ふゥ……ンン!…

…ハァ…ハァ……」








やっとの解放に土方は上がった息を整えるのがやっとだった








『土方?
俺はお前がちゃんと恋人だと思ってる。
確かに俺的にも別に他の奴にバレたって構わなけど、職場上止めなきゃならなくなるの。
俺、土方と会えなくなるのは嫌なんだよ…』


「ぅッ、ごめ…!
俺…自分のことばっかで…」


『あ〜泣くなよ!
銀さんね〜ちょっと嬉しかったんだよ〜』


「え…?」


『俺の言った一言に真剣になってくれて〜
スッゴイやきもち妬いてくれて〜
銀さん大満足!
だからもう泣くなよ〜』


「ぅ…ん。分かった」


『よし、今日は銀さんがラーメンでも奢ってやるから!』


「マジか!?サンキュー!!」


『ああ。じゃあ、行くか!』


「おう!!」












皆が下校し二人しか居なくなった廊下は、何故か甘い雰囲気を出していた。
その雰囲気を感じとった二人は微笑みあい、校門までの足を早めた







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