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□嫉妬! 土銀Bar
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ある昼下がり。
1人の隊服姿の男が万事屋に向かって歩いていた
(今日は見廻りも早く終わったし、久しぶりに銀時の顔でも見に行くか。)
───その頃の万事屋
〔ちょっと銀さん!
この辺の物少しは片付けて下さいよ!〕
『うるせ〜
俺は片付けんのがレストランの料理の中に入ってる髪の毛ぐらい嫌いなんだよー』
〔いや、銀さんの嫌いの基準が分かりませんから…って、うわ!〕
新八が銀時にツッコミを入れたとき、転がっていた缶を踏んづけて豪快に転んだ。
そして、その拍子に銀時を下敷きにしてしまった……
『うわッ!テメ何しやがんだ!退けダメガネ!!』
〔だッ誰がダメガネなんですか!元はと言えば銀さんが…!〕
『あーもう!いいから其処を…』
─ガラガラガラ
「邪魔するぞ……
何してんだテメェら…」
明らかにドスの利いた土方の声に新八は震え上がり、銀時は冷や汗を吹き出していた
土方が怒るのも無理はない。銀時は、傍から見れば押し倒されている様にも見えたのだ…
「…テメェがそんな浮気性だとは思わなかったぜ。
じゃあな。」
そう言い残すと土方は足早に万事屋から出て行った
『ぁっ!土方!!
ちょ、新八!!片付けお願い!』
〔分かりました!
銀さん、早く追って下さい!!〕
『ああ!』
──探し回ること10分
(見つけた!)
『土方!!』
「…んだよ。着いてくんじゃねえ!」
『土方…誤解なんだ』
「言い訳なんざ聞きたかねえ」
『違う!聞いてくれ!!』
しかし、土方はそのまま歩きだしてしまった
『…ッ!土方…!!』
「んなッ!?」
銀時は去って行く土方の背中に後ろから抱きついた
『ぅ…土方ぁ…ズッ…俺を置い…て…行か…な……で…』
「ッ…銀時ッ」
『あれ…は本当に…只の事故で…
俺…土方じゃないと……
土方が居ないと…駄目なんだよ…!』
「銀時…」
土方は振り返って銀時を前から抱き締めた
「銀時…ごめん。
俺あの時、銀時がそんなことする訳ないって分かったんだけど、すげえムカついて……嫉妬しちまって…
カッコ悪いな、俺」
『んなこと…ない。
俺、土方に置いてかれると思ってスゲェ不安になったけど…
土方が俺の為に嫉妬してくれたんだって思ってスゲェ嬉しかった』
「銀時…本当にすまなかった…
俺はお前を絶対に置いてったりしねえから。
愛してる…」
『…ぅッ……俺…も
土方のこと…愛…してる///』
土方は銀時のことを強く抱き締め、優しく口付けをした