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□avvertito realta
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今雲雀さん“僕の家”って言った…?
『あの…この家やっぱり雲雀さんの家ですか…?』
「そうだよ、表札にも書いてあるでしょ」
そうなんですけど…………ということは、
…………雲雀さんの家で暮らすって事ですか…!?
「それで君、なんで僕の家の前にいるの?」
『え、えっと…今日からこの家でお世話になる予定なんですが…』
「…何言ってるの?」
あ、あれ?雲雀さんが知らないって事は…お父さんが伝え忘れてる?…それか雲雀さんの両親が伝えてないのかな……もしくは私が地図の見方間違えてこの家の近くにもう一見“雲雀”って家があるのかもしれない。
うん、きっとそうだよ。
『すみません、間違えたかも[み〜どりたな〜びく〜なみm]
…この歌は間違えるはずもない学校入学して初めての音楽の授業で覚えさせられた並盛中の校歌。
「何?」
黒い携帯電話を取り出して電話をし始めた雲雀さん…雲雀さんの携帯なんだ。
「いいわけないでしょ、断っ…!……切られた」
…どんな会話してたんでしょうか…;
雲雀さんが電話をし終えてしばしの沈黙。
「今知らされたよ…君家に帰れないの?」
同じ並盛だし帰れない、ってこてはない……あ、でも鍵盛ってないんだった。
朝家を出るときお母さんが持って行っちゃってそのまま海外に行っちゃったから。
…ということは;
『…帰れないです』
小さい声で返すと雲雀さんは家のなかに入っていこうとした…え、ほってかれちゃうんですか!?
そう思ってしまいながらそのまま立ち止まっていると雲雀さんも立ち止まってこっちに振り向いた。
「早く来なよ」
『は、はい…!』
外見が良かったら中は悪い、ってけとはなくて、外見も大きかったし当たり前だけど中も広い。
…なのにあまり物を置いてなくて私の家よりは随分がらりとしていた。
雲雀さんらしいけどね。
「好きな部屋使っていいから余計な事しないでね」
『はい…』
それだけ告げて二階へ先に上っていってしまった雲雀さん。
同じ家に住んでたら雲雀さんと少しは仲良くなれるかも、って思ったけど雲雀さんが進んで世間話とかしてくれそうな感じには見えないし…逆にそれはそれですっごくびっくりだしね。
そういえば夕飯とかいつもどうしてるんだろう。
部屋は一番日当たりが良くてあったかそうな部屋を借りることにした。
届いた荷物の片付けをしてたんだけど夕飯の時間になったから冷蔵庫の中身を勝手だけど使わせてもらって夕飯を作った。
私が来てから雲雀さん多分ずっと部屋に籠もったままだから夕飯食べてないよね?
一緒に食べてくれるかわからないけど…。
コンコンッ
『ひ、雲雀さん…?』
雲雀さんの部屋のドアを叩いて数秒後に目の前のドアが開いた。
「何?」
『ゆ、夕飯作ったので食べませんか…?』
「……余計な事しないでって言わなかったかい?」
夕飯作るのって余計な事だったんですか…;……冷蔵庫の中身勝手に使ったのがやっぱり駄目だったのかな。
『勝手に食材使ってすみません…雲雀さん夕飯まだ食べてなかったみたいだったので…』
「一人で食べなよ」
『雲雀さん…どうするんですか…?』
「僕は僕の好きなときに食べる」
それじゃあ体調崩すんじゃ…。
『それほど不味くないと思うので…あ…ハンバーグ嫌いですか…?』
料理は家事の中だったら得意なほうだし冷蔵庫にハンバーグが作れる材料があったわけだから嫌いじゃないと思うんだけど…。
「…食べるよ」