Snow
□一話 ヘーゼンタルな一日
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「未来!!起きろ♪
学校だよ」
ぼふっ!!!!
未来の彼氏ことロニアは未来のねているベッドにダイブした。
「ん゛……」
「未来♪」
「ぅっるせぇなあ!!朝ぐらい静に起こせやマカロニ!!」
未来はロニアの鼻をギュウッと掴むとそのまま一階に下りて行った。
「あら未来またロニちゃんに起こして貰ったの」
台所では未来の母、里奈子が愉快そうに笑っている。
「ぉお……ロン太、牛乳」
「ぎゅうにゅうね」
「冷たいやつな」
長年日本にいるせいかある程度日本語がわかり、話せるロニアは未来の言うことをほぼ全て理解していた。
「はい、ぎゅうにゃう♪」
「アハハハ!ロン太ぎゅうにゃうじゃねぇよ、ぎゅうにゅう。ほら、言ってみな」
「ぎゅーにゅう?でいい?
「そうそう」
なんだかんだで仲がいい二人だが未来には一つ不満があった。
「ロニちゃん、お兄ちゃんから手紙きてるわよ」
朝食を持ってきた里奈子がロニアの頭を撫でて言った。
「まあたロン太の兄貴からか!過保護すぎんだよ!!いくらガキだからって三十すぎてんだっつーの。なあ、ロン太」
「ハット、新しい化石見つけたんだって」
うきうきしながら手紙を読んでいるロニアの手からそれを奪い取ると未来はトーストをかじり内容に目を通した。