夢想
あてどないまま、つらつらと。
◆no title
「殺そうか?」
「軽い口調で何言ってんだお前」
「お前は殺してやった方が良いかなって思って」
「失礼だし大概だな」
「その方が幸せだろう?」
「だから軽い口調で何言ってんだお前」
「意地っ張り」
「話を聞けのーたりん」
「それ今差別用語らしいぞ」
「面倒な世の中だな」
「本当にな」
「だから、」
そんな世界で傷付く前に
結局はただのエゴ
2013/08/04(Sun) 03:04
◆嘘
嘘だよ。
嘘嘘。
嘘以外の何モノでもねーよ。
嘘だって。
嘘なんだよ。
嘘なんだって。
信じろよ。
「嘘」を「信じる」矛盾
本当に嘘なんだ、とは言わない
2013/06/22(Sat) 17:05
◆我が儘
"これは完全に私の我が儘なのですけれど"
ひとつ、断りを入れて。そうして薄く笑む。
"あなたを一日、私に下さいませんか"
人差し指を掲げて、要望の形をした決定を告げる。
"一日?"
"はい。一日。あなたを私に下さい"
笑む。愛しげに。見ようによっては薄ら寒く。
"何故?"
我が儘だと、言っていた。それでも重ねて理由を問う。
"これも、私の我が儘ですが"
提案するように。内緒話をするように。再び人差し指を掲げて言う。
"賭けを、しましょう"
そうして始まる鬼ごっこ
何故鬼ごっこ
何となく
2012/09/28(Fri) 17:45
◆オモイ
「神様はね。いるんだよ」
とても楽しそうに、告げられる。
「そうか。そりゃ大変だな」
何処ぞに御座すカミサマとやらが。
「潰れなきゃいいな」
重い想い
2012/08/24(Fri) 15:18
◆神様矢印
八代の神様は渚。
稔の神様は薫。
薫の神様は昔遭った白い人(実は渚)。
桃也は無神論者を嘯いて渚の傍を離れず。
渚の神様はもういない人。
鬼束さんの曲聴いてたら思ったそれぞれの神様。
きっと渚はカタチを変えて色んな人のカミサマやってる。無自覚無意識無責任に。
2012/08/07(Tue) 00:33
◆ウラハラ
「つまらんね」
とても楽しそうに、そう言った。
2012/07/26(Thu) 12:48
◆行き止まり
あいつがいない
どこだろう 俺だってどこにもいけないのに
"俺だって" だって "俺だから" なのに
あいつなら どこかにいけるのだろうか
ああ まったく
そもそも"ここ"はどこだろう
来た道すらわからない
2012/07/22(Sun) 18:39
◆切り取られた世界
「清廉潔白な人間なんていやしないよ」
彼はそう言って何処ぞへやっていた視線を此方に向けてくる。
そうだろう。とも、どう思う。とも受け取れる視線で、何がしかを問うてくる。
さて、とばかりに首を傾げて肩を竦めてみせれば、その視線は自身の手元に落とされる。彼の相棒とも言えるカメラを撫でる手は優しい。
彼はその相棒越しに、一体何を見てきたのか。
想像もつかないが、つかないからか、何だか泣きたくなった。
2012/07/22(Sun) 17:10
◆ハローハロー 聞こえますか?
何処かの誰か様。儂は何かになれるだろうか。
何か……人間にはなれるだろうさ。
人間にはなれるか。
どうしようもなく人間だろうさ。
そうか。……そうか。
どうしようもなく、安堵した
2012/07/12(Thu) 17:32
◆切れっ端 2
水面のその向こうから話し掛けられる。
「ねえ、こっちが現実で、そっちは幻なんだよ」
にっこりと、いっそ婉然と微笑んで告げられる。そんなことあるわけないと思考する。
「本当に?」
考えを読んだかのようなタイミングで声が掛かる。
「本当に、そっちが現実だと思っているの?」
無邪気な笑顔で楽しそうに宣う。
向こう側からコンニチハー
発掘。やっぱり貧乏性ー
2012/06/23(Sat) 09:20
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