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□僕の眠り姫
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ここは並盛中学校の応接室。
 
この扉の先には
風紀委員長・雲雀恭弥がいる
 
――コンコン―
 
……………………
 
「おかしいですね…
いつもなら入室許可の声が聞こえるのですが…」
 
室内からは何も反応せず
 

「…入りますよ…?」
骸は雲雀の許可がないが 
一応入室してみる。
 
入ってみると。
机に雲雀の姿はない。
 
辺りを見回すとソファーの上に
寝ているようだ。
 
「ん………むく…ろ…ぉ…」
 
「おやおや…寝言で
僕の名前を…嬉しいですね」
 
愛しいそうに寝顔を見ると
微かに空いた窓から肌寒い風が吹き込む
 
「恭弥…起きて下さい…風邪ひきますよ…」
 
 
肩を何回か揺さぶってみるが
中々起きそうにない。
 
「仕方ないですね…」
姫抱きをしソファーに座ると
優しく包み込む様に抱きしめる。
 
「…ん…んぅ…………骸離れて…苦しい」
少しキツク抱きしめていると
流石に目を覚ましたようだ
 
「おや…すみません、恭也が余りにも可愛いもので…つい」
反省無しの笑みを向けながら言い。
 
「黙れ変態、噛み殺されたいの?」
 
腕の中の人物からは
キツイお言葉。
 
「君に殺されるなら幸せなですよ」
 
雲雀の脅しは効果なく。
抱きしめている当人は
笑みを浮かべている
 
雲雀はというと、その笑みを見て悔しいのか
骸を睨みつけている
 
「そう睨まないで下さい…僕くの眠り姫」
 
―――チュー…
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