Falling×Darkness

□漆黒の翼
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ある晩、酒屋で銃の手入れをしていると、ガストが手紙を渡してきた。


「なんだこれ?」


レバンは差し出された手紙を受け取った。


「お仕事だってさ。どうしても引き受けて欲しいんだと」


レバンは封を切り、手紙を読み始めた。



魔物退治を依頼したい。
     レストン・パーカー


そう書いてあった。


「随分と素っ気無い手紙だな」


手紙を読み終えると、側にあったテーブルに放り投げた。


「何て書いてあったんだ?」


ガストが興味有りげに聞いてきた。


「魔物退治してくれだとさ」


さして興味が無さそうに言うと、銃の手入れの続きを始めた。


「引き受け無いのか?」

レバンは気が乗らないとだけ言って作業を続けている。


するとガストは手紙が入っていた封筒にもう一枚手紙が入っているのに気付いた。


「おい、もう一枚入ってるぞ」


何も答えない。無視か。

代りに手紙を取り出し、読んで見た。


「…っ!?」


ガストの反応にレバンが気付いた。


「…どうした?」


「これは、普通の魔物退治じゃねぇぞ…」


そう言うと、ガストはレバンに手紙を差し出した。


レバンはそれを手に取り目を通す。




魔物は





「ヴァンパイア、か」


 
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