WNDERLAND
□Down the Rabbit-Hole
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第1章/Down the Rabbit-Hole
ウサギの穴へ落ちて
「有司ー!おつかい行って来てだってー!!」
「姉ちゃんが行けばいいだろ!?・・・ったく。」
―またこれだ…。いつも頼まれるのは姉ちゃんなのに、俺に押し付ける…。
「お姉ちゃん忙しいもーん」
――ピッ
「ありがとうございましたー」
―そうだ、どうせ暇だしちょっと散歩してくか…。
有司はそう心の中でそう決め、野原に向かった。
「ふぅ…、ここに来るのも久しぶりだなー…」
―…ん?なんだあれ?う、うさぎ?
「大変だ!大変だ!遅刻しちゃう!!」
ピンクの目をしたうさぎが懐中時計を見つめて言う。
そしてまた、あわてて走り出す。
有司はそれに興味を持ち追いかけることにした。