WNDERLAND

□Down the Rabbit-Hole
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野原を横切り、茂みの下の大きなうさぎの穴に飛び込むギリギリのところで、さっきのうさぎを見つた。

有司はためらいもせずに、穴に飛び込んだ。
――そこからどうやって出るかも考えずに。

うさぎの穴は、暫くトンネルのような真っ直ぐの道だった。
しかし、そこを進むと突然深い井戸のようになっていた。
有司はとまる暇も無く、下に落ちてしまった。

「わああぁぁ!!なんなんだよぉぉここはぁぁ!!!」


井戸が深いのか、有司の落ちるのが遅いのか、どれだけ落ちても地面にたどり着かない。
下を見て、どこへ行ってしまうのかを確かめようとしても全く見えない。横を見ると、食器棚や本棚でいっぱいだった。そして、所々には絵や地図が沢山貼ってあるような所だった。

「どこなんだよ…ここ…」
  
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