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□愛のカタチ
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暖かい日差しと、
君の笑顔が重なった。
愛のカタチ
「ひっばりー! 飯食おうぜー」
いつものように、山本が応接室の扉を勢いよく開ける。
「……またノックしてないよ」
「あ。悪ぃ、悪ぃ。次からなっ」
それはもう聞き飽きた。そう言うと、君はまたいつものように笑い返してくる。
山本はそのままソファーになだれ込むように座った。
小さく溜息が漏れる。
けど、少しだけ笑い返し言葉を続けた。
「まだ仕事が残ってるから、先に食べてていいよ」
こう言うと、返ってくる言葉は決まってる。
「んー。じゃ、待ってる」
ほら、やっぱり。
君は僕と一緒に居ることを最優先にする。
「…好きにすれば」
「うん、好きにする」
嬉しいんだけど……、
素直になんてなれないから…。
「……山本…、」
けど、たまには…さ、
「なに?」
「……ありがとうっ…//」
小さい声だったけど、君の顔が少し赤くなって綻んだから、きっと聞こえたんだね。
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