「クロムー」
「なんだ?」
「プレゼント」
どさりと派手な音を立てて置いたのは、紙の塔。
しかも3つ目の塔である。
ギムレーを討伐したクロムを待っていたのは、ギムレーより凶悪な書類の束だった。
「いやあ、こうして積む作業は楽しいよクロム」
「俺は何も楽しくないぞ…」
「この塔がなくなりきるまで城の壁を直す作業をしなくていいんだから、喜んで運んでやるよ」
無くなるとクロムが鍛練という名の破壊行為をするのだから、こうして塔を立てるのは仕方がない。
修復作業は勘弁していただきたい。
「くっ…俺は負けん…!」
「破壊される壁の運命を変える…!」
こうして王と補佐の戦いは幕を開けたのだった。
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