「高杉君授業サボるのよくないと思うよ」
「お前に言われる筋合いは無ぇよ」
「いや、私はサボりじゃないから」
保健室にブラックリストランクS保持者たちが溜まっていました。
「そういえば高杉君は割かしモテるよね」
「何だ唐突に」
「いやぁ、この間後輩たちにうちのクラスで気になる人とかいるかって聞いたら高杉君って即答されてさぁ、びっくりしたよ」
「あ?」
「何か怖いし眼鏡君泣かせてるからちょっと苦手とか言ってた」
「気になるってそういうのか」
「いや、なんかそういう悪っぽいところがまた良いんだよ」
「は、」
「その子ら曰く、とっても強くて切れ目がエロくて、髪も綺麗だしクールでかっこいいし、でもちょっと頭弱そうだったりするところがまた可愛くて、」
「……」
「結構好きなタイプ、だって」
「……」
「……?」
「……」
なんだこの沈黙は、
「はっ、」
まさか、
「言っておくけど後輩たちの意見だからね?私からの君への思いじゃないからね?」
「ああ…うんいや…うん」
「(何だろうこの反応)」
以外と照れ屋なんか君。
(お前はどうなんだよ)
(……何て答えれば良いのさ)